代表理事挨拶
我が国のエネルギー需給構造が抱える問題として化石燃料を他国に依存する供給体制の脆弱性並びに福島第一原子力発電事故にみられる原子力発電の危険性が挙げられます。国際的並びに経済的観点から見ても省エネ・原子力発電を含めた柔軟なエネルギー需給構造を構築することが我が国のエネルギー政策の急務となっております。
また、その様な状況に加え環境面におきましても、2015年12月のCOP21にて世界全体における温室効果ガスの長期的な大幅削減の必要性も問われており、温室効果ガスの抜本的な排出削減が我が国の重要課題の一つともなっております。
このようなエネルギー需給構造の抜本的改革並びに温室効果ガスの排出削減の対策として政府は「成長戦略」や「エネルギー基本計画」において、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証事業)の普及に関する政策目標を明示し、省エネルギー基準の強化やZEBの実現・普及に向けた導入支援、技術開発・実証事業・標準化等の政策を積極的に展開しております。
当法人はエネルギー政策基本法に基づき、政府が策定する「安全性」「安定供給」「経済効率性の向上」「環境への適合」と言ったエネルギー基本計画(2014年閣議決定)の基本方針に沿ったあらゆる事業を推進する事で、国及び県や自治体の事業と連携し執行事業が円滑に且つ厳正に行われていくことを継続的に支援していきたいと考えております。県内の環境整備やエネルギーの適正使用を推進していくことで、皆様方の生活の質を向上させると共に省エネルギーを一層推進するライフスタイルの普及に取り組んで参りたいと思っております。
皆様方のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。
一般社団法人ヒューマンアンドエコロジー
代表理事 工藤 正也